海外がより身近になったぶんマナーも勉強を
お葬式と聞くと真っ先に頭に浮かぶのは喪服を着て参列しお焼香をする、という仏教のそれですが、では海外ではどうなのでしょうか。日本と海外ではやはり大きな違いがあるようです。日本人にとって身近な海外であるアメリカを例にあげると、日本では訃報を手紙や電話で伝えますがアメリカでは新聞の死亡広告という欄に掲載します。死亡広告には訃報の他に葬儀場の場所や葬儀の日程、埋葬に参列者が参加出来るか否か、生花を受け付けるか否かなど日本では馴染みのない内容も掲載されます。日本では埋葬は近しい親族が行うのが一般的ですがアメリカでは友人も参加することが出来ます。
そしてアメリカには香典という風習はなく、メッセージの書かれたカードを添えた花を贈ります。死亡広告に花を受け付けないとあった場合はカードのみになります。また、花やカードは葬儀にどうしても出席出来ない時に、弔意を表す為に贈る事も出来ます。そして日本で言うお焼香の場面でアメリカでは献花を行います。日本と海外の違いは一例だけでもこんなにありますが、ではこれは信教の違いによるのかというと決してそうではなく同じキリスト教であっても日本と海外とではだいぶ風習が違うため注意が必要です。日本ではキリスト教でもお通夜に当たる儀式がありますが、実はこのお通夜という風習は日本独自のもので同じキリスト教でも海外にはありません。
日本では葬儀やお通夜ではブラックスーツや黒ワンピースなどと服装を黒にするのが常識ですが、海外では遺族以外が必ずしも黒に統一する必要はありません。今や日本人の多くが海外に行った経験があり国際結婚や海外留学が以前より珍しくなくなって来ました。より海外が身近になった今、海外のマナーを知っておくと助かる場面がこれから増えてくるかもしれません。
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